平和浴泉(中野区)

★フロントの明るい挨拶がお店の売り。常連客も仲がいい!★(1010誌 81号掲載バックナンバー)

 「こんにちは!いらっしゃいませ〜。昨日はどうもありがとうございましたぁ!」フロントから明るい声が脱衣室まで聞こえて来る。声の主はお店の顔、中川弘子さん。「お客さんにはやさしく親切に」がモットーで、特に年配のお客さんには配慮をかかさない。この調子で、何と毎日ほとんど交代無しでフロントに座ると言うから、その働きぶりはすごい。そんな心のこもった笑顔の接客は、お客さんにも伝わるものだ。お客さん同士が仲が良しでコミュニケーションも多く、洗い場や脱衣室では常連客同士、自然に高齢者のケアをする姿をよく見かけるという。
 一方、裏方を担当するのは息子の中川弘幸さん。なにせスタッフの頭数は母子の二人だけなので、仕事量は多い。力を合わせてお店を切り盛りする、その中川家が少し変っているのは経歴。いわゆる業界で言うところの「預かり」家業を弘幸さんのおじいさんが、定年後の仕事として中野北口にスタートしたのが始まり。その後、横浜〜練馬の店を経て、現在の中野南台の地に再び戻った。弘幸さんは店を引き継いでまだ二年しか経っていないが、その働きぶりは小気味良い。
 浴室の特徴は、男女それぞれに低温サウナ(50℃前後)があり、その隣に立ちシャワーブースが3つあってカラフルなこと。そして、女性の脱衣室にはいろいろな低料金(¥20〜)のサービスチェアがあること。ベルト式のシェイプアップマシン、そして昔ながらのマッサージチェアやドライヤーチェアまでバラエティゆたか。
 そんな平和浴泉のお店の「売り」を中川さんに聞いてみた。「うちは設備も広さも普通だし、本当に標準的な店だからねぇ。特別無いけど、しいて言えばお客さんとのコミュニケーションかな?」いや、やはりそれが何より大切なこと。高齢者への配慮、つまり弘子さん人気は、区のイベント「生き生き入浴」の時の利用者の多さにあらわれている。せち辛い世の中、お客さんに声を掛けて心を交わす。これ、あらためてフロント業務の基本でしょう!?

【DATA】へいわよくせん
住所:中野区南台5-9-21
電話:03-3381-6586
営業時間:15:00~24:00
休業日:水曜日
交通:東京メトロ丸の内線[方南町駅]より徒歩10分

写真(a)ずらり並んだサービスチェア群(女湯のみ)
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写真(b)フロントのコミュニケーションは明るく笑顔。
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写真(c)三つ並びのシャワーブース。タイルがカラフル。
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写真(d)浴槽に入り洗い場をのぞむ。
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by space88 | 2006-08-09 11:28 | ★1010/ちょいとひとっ風呂

東京都内の銭湯や温泉を中心とした、建築士:今井健太郎の風呂日記。雑誌1010掲載エッセイのバックナンバーもこちらでご覧頂けます。


by space88
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