★太陽光利用のエコ銭湯★(1010誌 105号掲載バックナンバー)

 「エコ」という言葉がまだ世間に全く認知されていなかった1980年、本気でエネルギー削減について取り組みをはじめた銭湯があった。江東区の稲荷湯である。同湯が採用しているのは、太陽熱温水器パネルによる水の循環加温システムだ。
 太陽熱温水器とは、簡単に言えば、太陽の輻射熱がガラス管の中に通された銅製チユーブに循環する水を温めるというもの。太陽熱のエネルギー変換効率は40%。シンプルなシステムながら、今流行の太陽光発電の3〜4倍近い効率の高さを誇る。実際には足りない熱量をガス燃料で補ってはいるが、それでもガス使用量は通常銭湯の1/2程度だという。
 それにしても、なぜ1980年当時にこれだけの設備投資を決断するに至ったのだろうか?稲荷湯三代目の寛信さんにお話をうかがった。「これを建てたのは、私の祖父にあたる次左衛門です。戦後の薪集めやオイルショックなどの苦労の経験から、安く安定した燃料は何かということを早くから模索していたようです。ただ、建設当時は話題にものぼりませんでした」とのお話。しかしこの太陽熱温水器により燃料使用量を削減しただけでなく、その後も重油からガスへの転換などに一早くとりくんだことが評価され、2007年に江戸川区とえどがわエコセンターが進める『もったいない運動えどがわ』で最高賞の「もったいない大賞」を受賞するに至る。築後27年を経てはじめて社会的に評価されたかっこうとなった。
 近年、太陽光発電(光を直接電力に変換するが、発電電力量当たりのコストが他の発電方法に比べて2〜3倍と割高)や風力発電に偏りがちだった自然エネルギー利用の分野でも、太陽「熱」エネルギーの利用を模索し始めているという。稲荷湯が1980年に始めたことに、ようやく世の中が追いついて来たのかもしれない。

【DATA】いなりゆ
住所:江戸川区平井2-9-3
電話:03-3685-0126
営業時間:15:00~23:30
休業日:火曜日
交通:JR総武線[平井駅]より徒歩8分
東京銭湯お遍路マップ:102ページ江戸川区8番

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屋上に設置された太陽熱温水パネル。76ユニットのパネルが並ぶ様は壮観だ。

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太陽熱温水パネルの接近写真。10本のガラス管が1ユニットとなっている。

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1階の浴室写真

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ガラス管内部の断面図:銅製チューブの内側に水が循環し、太陽の輻射熱で暖められる。ガラス管と銅製チューブの間は真空となっており、一度温められた熱が外に逃げない仕組み(魔法ビンの原理)になっている。
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# by space88 | 2010-11-01 18:17 | ★1010/個性派銭湯セレクション
銭湯イベントのお知らせです。
毎年10月10日好例となった、新宿ロフトでの「銭湯ナイト」第六回目が開催されます。

公式WEBサイトから下記を引用させていただきました。

久しぶりの開催、皆さんの御参加お待ちしております!(って主催者ではありませんが。。。)

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銭湯フリークは集合!
銭湯のあれこれを語りあうイベント
銭湯のお宝映像も多数

【出演】(敬称略)
町田忍、下北沢つかさ
ナカムラ(風呂屋の煙突)
オプティオ和田(東京レトロを行く)
銭湯女軍団(くの1、くの2、くの3...)

【内容】
ふとしたきっかけで入った古い銭湯、そこは昭和へのタイムスリップゾーン。街の喧騒を忘れ、こみ上げる郷愁と甘い思い出に浸ってしまう場所が、まだひっそりと残っています。今回はそんな、現代を忘れてしまうような驚きのレアな銭湯の数々を写真とトークで紹介します。
後半では、謎に包まれた女湯の実態に迫る、銭湯女軍団によるトークをお楽しみください。
恒例の、銭湯ペンキ絵師、中島盛夫師によるミニ銭湯ペンキ絵のオークションもあります。また、来場の方には「牛乳石鹸」をプレゼントします。

【日時】
2010年10月10日(日曜日)
19:00 - 22:00
(開場:18:00)

【場所】
ロフトプラスワン(新宿、歌舞伎町)
ここから前売り予約が出来ます
(予約した人は優先入場ができます)

【入場料】
1010円 (飲食別)
※ 前売りあり(ロフトプラスワンにお問合せ)
※ 飲食メニューは居酒屋程度の価格
(協賛サイト)
※ 募集中

* 銭湯温泉サウナ王国
* 東京レトロを行く
* 京都やしろ湯
* いこに!三重県の銭湯!
* お風呂屋さん的京都案内
* 今井健太郎建築設計事務所
* (株)フカクサ
* 銭湯・温泉に行こう!
* 風呂屋の煙突
* 宮下 達守のホームページ
* せんとう.jp/杉並浴場組合
* 関西の名銭湯
* 大阪銭湯巡り
* 東京入浴会
* 南の果てのそのまた南
* 東海道銭湯紀行
* 旅のまにまに
* 温泉に行こう
* うろうろネット
* 龍宮温泉
* 銭湯Hopper
* (株)アーツエイハン
* トーキョーワッショイ
* 今日も銭湯

過去の銭湯ナイト

* 第1回 タカラ湯さん、中島盛夫さん(ペンキ絵師)
* 第2回 関西銭湯 v.s. 東京銭湯
* 第3回 銭湯狂人大集合
* 第4回 銭湯新世界 元気いっぱい営業中!
* 第5回 銭湯はアートだ!ペンキ絵大特集!

※ なお、このイベントは非営利目的です。

東京、そして日本の銭湯は、ピンチに瀕しています。現在、東京都では一週間に1軒のペースで廃業が続いています。かつて東京には3000軒近い銭湯がありましたが、現在は1000軒、さらに900軒を切っています。皆さんの町でも、気がつかないうちに、あの煙突がどんどん少なくなっているのではないでしょうか?その上に最近の石油高が、廃業に急激に拍車をかけています。

現代人は家風呂の完備で、銭湯に行かなくなってしまったのでしょうか?否、日経新聞の記事によると、銭湯は21世紀に最も拡大した商品の一つで、スーパー銭湯や日帰り入浴施設を含めた温浴施設は活況です。現在、既存型の銭湯の来客が減る一方なのは、多くの人が銭湯の良さを知らない、銭湯バージンだからなんです。

われわれが日頃当たり前だと思っている「風呂に入る」という習慣は、実は世界でも珍しい習慣です。日本人にとって風呂、そしてその文化は無くてはならないものです。温浴施設自体が寂れるということはあり得ません。

このイベントは、銭湯を知らない人に銭湯の良さを知ってもらうと同時に、今までとちょっと違った視点での銭湯の楽しみ方を紹介します。長い歴史を持つ街角の銭湯は、実は時代ごとの庶民文化の宝庫だったんです。
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# by space88 | 2010-10-01 18:30 | ★銭湯イベントINFO
先日告知させていただきました絵師中島盛夫氏による、ペンキ絵ライブ〜「アーツ千代田3331の湯」が8月21日に無事終了いたしました。多くの皆様にご来場いただきまして、無事終了いたしました。飛び入りで庶民文化研究家、町田忍氏にも解説をいただき、たいへん盛り上がりました。皆様ありがとうございました。画像で当日の様子を紹介いたします。

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展覧会エントランスの状況です。暖簾越しにペンキ絵が見えます。

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展覧会の会期中にライブペイントをし、展示されている絵が変る。。。という企画です。通常の絵ではなかなかあり得無い、ペンキ絵ならではの趣向で、銭湯で行われる描き替えの状況を再現しています。

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8月21日のライブペイント直前まで存在していた(展示されていた)田中みずき氏(ペンキ絵師見習い)の作品。この画の上から中島師が描き替えたため、この作品、現在はもう存在していません。

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少しずつ更新されて行きます。

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だいぶ様子が変わりました。

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完成作品の前で記念撮影。中島師(中央)を囲んで、当日飛び入りで流石の解説をしていただいた町田忍氏(左)、そして3人の銭湯振興舎メンバー。


〜より詳しい画像が、フォトチャンネルgooで紹介されています!!

http://blog.goo.ne.jp/photo/28083
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# by space88 | 2010-08-30 19:24 | ★銭湯イベントINFO
◎アーツ千代田3331(東京・外神田)にて、
銭湯ペンキ絵師・中島盛夫による公開制作のお知らせ

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8月21日(土)、15:00〜17:00。
湯フェスでも度々お世話になっております・銭湯ペンキ絵師の中島盛夫師が、
「アーツ千代田3331」でペンキ絵の公開制作を行います。

今回は、美術に興味のあるかたがたへ、ペンキ絵を知っていただければと思い、湯フェスとは別名義で企画・開催を決定いたしました。普段は見られない、美術展示空間での「生銭湯ペンキ絵制作」をお楽しみいただけましたら幸いです。

このイベントは、銭湯空間とは違うシチュエーションでの企画ということで、前提として、ペンキ絵師見習いの田中みずき氏による一般公開初(?!)の作品が展示されております。当日は、その上から師匠が新たなペンキ絵を「更新」する、という趣向となっています。「美術空間」における「展示作品の描き替え」。。。
ペンキ絵だからできる、日本初の試み?!。新鮮な空間をお楽しみいただけるかと思います。

・会場
3331 Arts Chiyoda
〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14

東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
JR御徒町駅南口より徒歩7分
JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分

・公開制作日時
2010年8月21日(土)15:00〜17:00(開始少し前時間からのご参加をお勧めします)

・閲覧費
無料

★★★
なお、今回のイベントは、アーツ千代田3331にて開催中の「3331Presents TOKYO:Part2」展に関連したイベントとなっています。
先日、アーツ千代田3331に事務所を構え、有志と銭湯をさらに楽しむための活動を行うための団体「銭湯振興舎」を立ち上げました。今回入居団体による団体展として展覧会が開催されており、先述の田中氏作品及び私たちの活動も展示してあります。公開制作にあわせて、ご覧いただけましたら幸いです。

「3331Presents TOKYO:Part2」展
・開催期間 8月7日(土)〜29日(日)
・会場時間 日〜木曜12:00〜19:00、金〜土12:00〜20:00
・休会場日 毎週月曜、14〜16日
・入場料 無料
http://www.3331.jp/schedule/000472.html

お知らせが遅くなりまして申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いいたします。
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# by space88 | 2010-08-19 14:19 | ★銭湯イベントINFO
★続・プールがある銭湯★(1010誌 104号掲載バックナンバー)

 「温泉銭湯」の先がけとして都内では知名度の高い、そしがや温泉21。温泉以外のお湯も全てが軟水利用、冷凍サウナやミストサウナの設置、そして無料備品(ボディソープとシャンプー)の提供等、サービスの多様性は都内銭湯の中でも有数の内容を誇る。
 同店の空間イメージを特徴づけているのは、男女の堺に設置されたミニプールの空間だ。写真で見られるように、上部は3層分の吹抜けになっており、昼間はガラス張りの天井から明るい光が降り注ぐ。ここはサウナ利用者(別料金)の限定エリアとなっているが、浴室への採光と換気のための媒介空間としても機能している。
 それにしてもこの空間が25年前に建設されたということには驚かされる。25年前に今のスーパー銭湯に匹敵するかのような空間を具現化しているという事実もさることながら、その経過年数を感じさせない行き届いた施設管理、清掃状況が素晴らしい。
 現在この店を切り盛りするのは、2第目の若社長。何よりも湯質の追求にこだわっているとのことで、ミニプールは「さらなるリクリエーション空間の提供」として位置づけられている。お話をうかがう中では「お客さんに払っていただいた金額よりも大きなものを返したい」という言葉が何度も聞かれ、顧客サービスに対する熱い思いが伝わってきた。
 同店の最寄り駅となる祖師ケ谷大蔵駅は近年になり、地元に円谷プロダクションの旧本社があることからウルトラマンをイメージキャラクターの中心に据え、安全安心で賑わいのある街づくりを目指している。25年前に次世紀銭湯のあり方を予見して、文字通り具現化したそしがや温泉21。付帯施設の充実度のみならず、その運営管理体制、経営思想を含め、全てにおいて「ウルトラ」な銭湯だといえる。

【DATA】そしがやおんせん21
住所:世田谷区祖師谷3-36-21
電話:03-3483-2611
営業時間:14:00~26:00(入浴券購入は25:30終了)
休業日:無休(元旦のみ休業)
交通:小田急線[祖師ケ谷大蔵駅]より徒歩5分
東京銭湯お遍路マップ:49ページ世田谷区35番

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男女対称に配置されているミニプール空間。この空間を介して一般浴室(写真左側)への採光と換気が確保される。

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ミニプールエリアには、薬湯のジャグジー浴槽も付帯している。

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図:施設全体の略レイアウト図。中央のミニプール空間を中心に、様々なサービスアイテムが全体へと展開する。
1-冷凍サウナ_2-ミストサウナ_3-水風呂_
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# by space88 | 2010-06-11 16:31 | ★1010/個性派銭湯セレクション
★続・浴室に面する中庭がある銭湯★(1010誌 103号掲載バックナンバー)

 ちょっと不思議で、わくわくする空間。昔ながらの銭湯を訪ねると、そんな魅力のある空間に出会う事がある。男女をしきる壁の代わりに中庭が配置されている銭湯・東京浴場は、とても印象的な空間タイプだと思う。基本は浴室の奥に浴槽が配置された、天井が高い関東型銭湯で、その珍しい変形バージョン。都内にはこの空間タイプの銭湯は、本誌97号で紹介させていただいたおとめ湯と、ここだけだ。
 この庭が造られた昭和30年代は銭湯の隆盛期であり、オーナーは競って普請にお金をかけ、他店との差別化をはかっていた。ここ東京浴場の先代は、鯉の養殖が盛んな新潟は小千谷の出身で、鯉が映えるような庭がある銭湯造りを指向したという。男女脱衣室の外側にも立派な庭が残されており、先代の意図が現在まで大切に引き継がれていることがうかがえる。
 現代では、なかなかこのような「いい意味での無駄」な空間は設計しにくい。「そこは金を生み出す場所なのか?」というところに極端に価値観の比重が置かれてしまっているからだ。庭と縁側があった場所が、いつしかコインランドリーに取って替わってしまったのが現代の現実だ。
 価値観は時代によって変化する。「緑」の大切さが切実に語られ始められた今「銭湯の中庭」は都会の生活者にとって、ひと時の豊かな時間をもたらす貴重な遺産と言えるかもしれない。

【DATA】とうきょうよくじょう
住所:品川区大井2-22-16
電話:03-3771-4959
営業時間:15:00~23:30
休業日:月曜日
交通:京急東北線[大井町駅]より徒歩7分
東京銭湯お遍路マップ:33ページ品川区33番

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日中の中庭は、明るい自然光を浴室にもたらす。カラン前の黒い部分はガラス張りで、池の中をのぞく事ができる。

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脱衣室側にも立派な庭があり、池には鯉が泳ぐ。

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浴室略平面図。男女浴室の中央に中庭が配置されている。
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# by space88 | 2010-04-01 16:35 | ★1010/個性派銭湯セレクション
★畳敷きの脱衣室!?★(1010誌 102号掲載バックナンバー)

 気持ち良い、そして落ち着ける、一番の床素材とは?…と聞かれたら、多くの日本人が「畳」を挙げるだろう。近年、技術開発により浴室で使用可能な防水畳が登場し、高級旅館や和風SPAなで見られるようになったが、大黒湯では20年以上も前から脱衣室に畳が使われているという。早すぎる(?)ハシリであろうか。
 ここ大黒湯以外で銭湯の脱衣室に畳が敷かれている例を私は知らない。大黒湯ではどのような思いから畳敷きを始めたのだろうか?興味しんしんで店主さんに聞いてみると…「思いつきで先代が敷いたのが始まりです」というお答え。気になるメンテナンス面も「掃除機がけに、拭き掃除と、普通以上に大変ということはそれほどないですよ…」と、あっさりしたもの。下地の一部に腐りが生じた事もあったらしいが、特に大きな問題は無い様子。確かに一年ほど前に敷き替えられたという床一面、とてもきれいな状態だ。
 実はこの畳、正確に言うと「畳風」の特注ゴザ敷きなのだ。ゴザを畳縁で短辺方向に3枚ほど繋ぎ合わせ、木の床上に敷きつめているわけである。よって一般の畳にあるべき、長辺方向の継ぎ目が無い。下地の畳床が無い分、乾燥しやすいのだ。
 お客さんの使い方を観察してみる。びっしょり濡れたまま脱衣室を使うような人はまずいない。せっかくの畳空間なのだから、気持ち良く使おう、というふうなのだ。「しつらえがその空間にいる人の行動を規定する」ということなのかもしれない。足裏に触れる畳の感触を楽しみながら、そんな事を考えた。

【DATA】だいこくゆ
住所:板橋区大谷口1-47-5
電話:03-3974-2953
営業時間:15:00~24:00
休業日:火曜日
交通:東京メトロ有楽町線[千川駅]より徒歩7分
東京銭湯お遍路マップ:80ページ板橋区10番

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通常より広めの脱衣室なので、畳の良さがいっそう引き立ち、ゆったり寛げる空間になっている。

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小上り縁台も畳敷き。囲碁と将棋のセットが粋だ。

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図:脱衣室略平面図。中央にロッカーが無く圧迫感が少ない。
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# by space88 | 2010-02-11 16:46 | ★1010/個性派銭湯セレクション

湯フェスvol.5@千代の湯

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■開催日時:2010年1月16日、17日■

 目黒区は千代の湯さんのリニューアルオープンを記念し「湯フェス05@千代の湯 ペンキ絵×フラダンスライブ」と名うち、二日間にわたるイベントを開催いたしました。1/16は、着衣イベント、1/17は入浴イベントです。ここでは16日の、二つの富士山を同時に描きつつ、フラダンスライブがJOINTされたライブコラボレーションの様子を紹介させていただきます。
 千代の湯は、現代に生きる銭湯の姿と昔ながらのお風呂屋さんの良き部分の融合を目指し、リニューアルの設計に取り組みました。そのような意味から、銭湯特有のアイコンとも言える"銭湯ペンキ絵"を未来に継承すべく、今では日本で2人になったとされる伝統ペンキ絵師の丸山清人師と中嶋盛夫師へ富士山作画を依頼しました。二人のペンキ絵師による二つの富士山がある銭湯というのはおそらく全国ではここだけだと思われます。約3時間のライブペインティングの間には、町田忍氏のペンキ絵の解説、そして地元の銭湯を盛り上げるべく、フラダンススタジオのカプアリコさんによるダンス+生演奏ライブが行われました。
 通常の銭湯ではあり得ないほどのお客さんの入りで、会場は大にぎわい、大盛況のうちに幕を閉じました。来場者数は500人強。御来場の皆様、出演アーティストの皆様、スタッフ関係の皆様、本当にありがとうございました。

■出演者■

ライブペイント:丸山清人(女湯担当)、中島盛夫(男湯担当)
フラダンス:スタジオカプアリコ(Kaui Miyuki,Naia,Kousuke&子供ダンサーズ)
ペンキ絵解説:町田忍

■企画運営■

千代の湯+湯フェス実行委員会

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   開場前からたくさんのお客さんに並んでいただきました。

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   中島さんが白いキャンバスに筆を入れました。ラフな下書きが見えます。

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   ほどなく山頂部分が描かれました。赤富士です。

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   ダイナミックなタッチで中腹部分に色が入りました。迫力の筆さばき。

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   丸山さんの富士山は空がオレンジ色。朝焼けのイメージです。少し中島さんがお手伝い。

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   男湯側の状況。熱気ムンムン。絵師の筆にも力がみなぎります

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   女湯側の状況。この沢山のお客さんを飽きさせない、楽しい解説をしてくれたのは町田さん。

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   富士山をバックに踊るフラダンサー。火山に捧げるダンスです。

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   笑顔と腰使い、そして華やかな衣装で会場に華を添えてくれました。

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   小さなフラダンサーズ。入口でウェルカムフラを披露してくれました。かわいい!

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   急遽生ギターのKousukeさんが演奏してくれる事になりました。生はいいね〜。

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   脱衣場では銭湯カフェを営業。普段は石けんやタオルを受け取る小窓がオーダー口に。

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   ペンキ絵師さんのパレット。フツーのオイルペンキで、元は3色しか使わないと言うからすごい。

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   丸山さん。他には無い、優しく素晴らしい富士山を描いていただきました。

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     左から中島さん、お弟子さんの田中さん、そして解説の町田さん。

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   オーナーさん、出演者&スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!!
   ■写真 : Katsumi Saito
   ■千代の湯リニューアル設計:今井健太郎建築設計事務所
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# by space88 | 2010-01-22 15:52 | ★湯フェス
★脱衣室が二階建て!?の銭湯★ (1010誌 101号掲載バックナンバー)

 桃仙浴場。一風変ったネーミングは、桃が中国では縁起が良いとされている事から名付けられたという。現在のビル型に建て替えられたのは昭和40年代前半。店名の印象そのままに、エントランスから内部の造りに至るまで、とても個性的な空間となっている。
 店内に入りると、まずは浴室入口のわきにある階段に驚かされる。これは脱衣室の2階にアプローチしており、上階は休憩&化粧スペースとしてしつらえられていてる。浴室が二層になっている例はたまにみかける事があるが、脱衣室が二層になっている例は非常に珍しい。この造りは浴室側からガラスの壁越しに見え、印象的な雰囲気を空間にもたらしている。
 もう一つ桃仙浴場を個性づけているのは黄金色のお湯。温泉表示の申請はしていないものの、高い濃度の鉄分が含有されている事が想像される。有馬温泉などで知られる含鉄泉と同様の部類だ。とても良く暖まるこのお湯を目当てに遠方から訪れるお客さんも少なくない。通常の白湯もあるのだが、実は二種の湯の源泉は同じ。つまり白湯は鉄分を含む深度300mほどの井水をなんと5時間もかけて濾過し、透明にしたものだという。システムの維持とメンテナンスが大変であろう事が想像される。
 空間と湯質の個性化。都内では最小規模の部類に入る営業面積をカバーするために工夫された造りである。しかし狭いからこそできる個性的な空間がある。桃仙浴場でお湯をいただく時、銭湯空間の可能性をいつも様々に考えさせられる。

【DATA】とうせんよくじょう
住所:豊島区西池袋3-7-3
電話:03-3981-6635
営業時間:15:00~23:00
休業日:月曜日
交通:JR山手線[池袋駅]より徒歩7分
東京銭湯お遍路マップ:65ページ豊島区15番

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写真1:浴室入口のわきにある階段。

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写真2:階段上には休憩スペースが。

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写真3:浴室から見る二層の脱衣室。

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写真4:鉄分を含む黄金色のお湯。

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写真5:女性側脱衣室の二階空間。

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図:黄色に着彩された部分は二階がある。
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# by space88 | 2009-12-05 18:15 | ★1010/個性派銭湯セレクション
2010年1月16日〜17日。

25年ぶりにリニューアルオープンする千代の湯(目黒区)の記念イベントとして湯フェスを開催します。
第5回目となる今回、初日の16日は銭湯「富士山ペンキ絵」のライブペインティングを
フラダンスとのコラボレーションをおりまぜながらご覧いただきます。
出演は都内でも数人となってしまったホンモノのペンキ絵師、丸山清人氏と中島盛夫氏2名が共演。
同時に2つの富士山を描くという、非常に貴重な内容となります。
実況解説には町田忍氏が登場。銭湯の知識においてこの方の右に出る人はいません。
ペンキ絵に関する楽しくてアツ〜い、そして濃ゆ〜い解説が聞けそうです。
フラダンスは、千代の湯とかかわりの深いフラスタジオ/KAPUALIKOが出演。
「銭湯=富士山=火山=フラ」ということで、地域に根ざす癒しのコミュニティがイベントに花を添えます。
その他、銭湯空間を利用した「カフェ」「足湯」「銭湯グッズ販売」などの特別メニューを開催予定。
どうぞお楽しみに!!(注:16日は無料。入浴イベントではありません)

そして17日は、本オープンを控えてのプレオープン入浴イベントとなります。
通常の営業とは少し異なるプレゼントや店内の仕掛けなどを御用意して皆様をお迎えいたします。
(17日は有料。¥450-の入浴料金をいただきます)
 
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★ 日時・会場 ★

2010年

1月16日 土曜日 14:00〜20:00 入場料: 無 料
1月17日 日曜日 15:30〜20:30 入場料:¥450-

@ 千代の湯 東京都目黒区鷹番2-20-3 →MAP

 
●16日(土)●・・・・銭湯ペンキ絵×フラダンスLIVE!

☆ OPEN 14:00 〜
☆ 銭湯ペンキ絵ライブペインティング 14:30〜
☆フラダンスLIVE 〜出演時間未定〜
☆ 銭湯空間を利用したカフェ&混浴足湯 14:00 〜 20:00(足湯御利用の方はタオルを御持参ください)
☆その他「銭湯グッズ販売」などの特別メニューを開催予定。


●17日(日)●・・・・プレオープン入浴イベント

☆ OPEN 15:30 〜 20:30

自慢の炭酸温泉&軟水風呂をいち早く体験。通常営業に加え「銭湯グッズ販売」などの特別メニューを開催予定。

☆特別サービス☆ 先着200名様に銭湯グッズをプレゼント。

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★ 出 演(16日) ★

丸山清人(ペンキ絵)

中島盛夫(ペンキ絵)

フラスタジオ カプアリコ(フラダンス)
http://www.kapualiko.net/

町田忍(庶民文化研究家/実況解説)
http://www.edo.net/machida/
 
 

★ 出 店(16日) ★

りり〜ぶ(銭湯カフェ)
http://ameblo.jp/relieve-okinawa/

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★ 湯フェスの記録 ★

湯フェスvol.1〜vol.4の記録です。

→湯フェスvol.1    →湯フェスvol.1

→湯フェスvol.2    →湯フェスvol.3

→湯フェスVOL.5 オフィシャルサイト

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★ INFO ★

○ 千代の湯「本オープン」は2010年1月19日、15:30〜を予定しています。
○ 17日は先着200名様にはプレゼントを差し上げます。(おたのしみ銭湯グッズなど予定)
○ オーガニックなフード&ドリンクmenuをご用意いたします。どうぞお楽しみに!
○ 16日は入浴イベントではありません。入浴はできませんのでご了承ください。
○ 会場の駐車場はご利用できませんので、電車等公共機関利用にての来場にご協力お願いします。
○ イベントに関する「千代の湯」へのお問合せはご遠慮ください。
○ お問合せ先:space88@blue.plala.or.jp
○ ボランティアスタッフ募集中。↑(イベント当日13:00〜21:00を予定)
  ご希望の方はメールください。詳細内容を返信いたします。

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協力 : 〜ココロのふろや〜 千代の湯
設計:今井健太郎建築設計事務所

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高い天井とゆったりとした浴槽の中、体温を上げて汗をかく。鏡を観て顔を洗う。
循環する血液とエネルギー、解放される心と毛穴。そして浄化される体と魂。
こんな気持ちいい空間、行かなきゃ損!あなたの街でもきっとお気に入りの銭湯が見つかるはず。
さぁ、このイベントをきっかけに銭湯へ行こう!!

企画運営:湯フェス実行委員会
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# by space88 | 2009-12-02 20:22 | ★湯フェス

東京都内の銭湯や温泉を中心とした、建築士:今井健太郎の風呂日記。雑誌1010掲載エッセイのバックナンバーもこちらでご覧頂けます。


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