<   2009年 08月 ( 2 )   > この月の画像一覧

★富士山が見える!?露天風呂がある銭湯★(1010誌 99号掲載バックナンバー)

 関東の銭湯文化において、銭湯と富士山はイメージ上で深〜いつながりがある。言うまでもなくペンキ絵の富士山が銭湯のアイコン(象徴図像)となっているからであるが、ここ湯の森深大湯は露天風呂から「運がよけりゃ実物の富士山が見える」という驚きの銭湯だ。富士山が見えるのは運まかせだとしても、広い空と絶景夕陽を眺める事ができる開放感いっぱいの露天風呂。これが実現されたのには訳がある。
 七年前の改築時、敷地の前面道路にあたる武蔵境通りの拡張にともない、敷地のかなりの部分をセットバックする要請が市からもたらされた。まともに営業面積が確保できそうも無いほどの敷地カットにオーナーの鈴木さんは「一時は廃業も考えた」そうだが、お客さんの強い要望により経営継続を決意。やるからには特色のある銭湯を造ろうと考えた。
 そこで選択したのが、マンション併設のビル型銭湯。しかも銭湯を上階に持って行くという大胆なプラン。1階に駐車場、2階に住宅部、3階に銭湯、最上階の4階は露天風呂だけという構成だ。立地周辺が小高い丘状になっていて見晴らしが良いこと、西側は都市計画法上他に高い建物が建てられないという条件がこの計画を後押しした。
 まさに災い転じて福となす。近くの府中競馬場や味の素スタジアムにあがる花火が良く見えるというオマケもついた。悪条件を好条件に転換することは人生の極意。生残る銭湯像の具現化を決断したオーナーの勇気と熱意に拍手!おまけに富士山にも拍手!である。

【DATA】ゆのもり じんだいゆ
住所:調布市深大寺北町6-17-3
電話:042-482-4652
営業時間:15:00~23:00(日曜日 14:00~23:00)
休業日:木曜日・第3水曜日
交通:京王線[調布駅]よりバス[山野]下車、徒歩1分
東京銭湯お遍路マップ:114ページ1番

f0091934_1839253.jpg

露天風呂から眺める夕景。これだけの開放感は都内ではなかなか味わえない。

f0091934_18393575.jpg

湯の森深大湯から見える富士山。ちなみに最も見えやすいのは空気が澄んでいる冬の時期と、台風一過のタイミング(湯の森深大寺湯提供)

f0091934_1840586.jpg

図:左側が「7年前」右側が「現在」の深大寺湯の敷地状況。
[PR]
by space88 | 2009-08-05 18:32 | ★1010/個性派銭湯セレクション
突然ながら!
「銭湯の入浴記」をテーマとした本ブログではありますが、今回は番外編という事で、「カラダ」をテーマとした公演
「東京日記」のインフォメーションをさせていただきたいと思います。

何とワタクシ、今回舞台に出演します。「演出」ではなく「出演」です。齢40を超えての人生初チャレンジ。しかし仲間に支えられ、面白い舞台をお見せできるのではないかと今からわくわくしています。

公演の内容は、肉体表現・・・・いわゆるパフォーマンス/コンテンポラリーダンス/演劇/民族舞踊/ハプニングアート/上古代日本の舞/などの要素をさまざまに組み込みながら、カラダを感じ、ココロやタマシイとのつながり、他者とのつながり、コミュニケーションの楽しさ/不思議さなどを独自の角度から表現してみようという試みです。しかしこの舞台の最大の魅力は「カテゴライズできない内容」という部分にあるのではないかとも思っています。乱暴ではありますが、「楽しいから、とにかく観にきて!」というのが本音だったりします。

それでも「なんで?」「一体どういう風の吹き回し?」「なにやるのよ?」といぶかしげに思われた方、当然です。特に私を良く知る方ほど驚かれているかもしれません。そんな方は、是非info下の文にもお目通しください。今回の舞台出演に至る流れなどを書いてみました。何かを共感していただけたら幸いです。

----------------------------------------------------------------------------

体で遊びましょう企画公演
「東京日記」

・・・・ここ東京ではたくさんの人が、
思ったり、食べたり、繰り返したり、
あきらめたり、好きになったり、
寄りかかったり、怒ったり、飲んだり、大切にしたり、
お風呂にはいったり、働いたり、戯れたりしています。

それはあまりにも当たり前で、摩訶不思議な事実です。

理解できないことだって、きっと起こっているんです。
皇居のお濠から、ぬらぬらとした巨大な鰻が出てくることもあるんです。
きっと。

そして、かくいう私たちも、東京の中の一つの形なのであります。

2009年現在、東京に暮らす私たちの体と頭と心なのです。


■公演日時、開演時間■
2009年8月29日(土) 15:30〜/19:30〜(二回公演)
*開場は開演の30分前です。


■料金■
¥1500- 全席自由、小学生以下無料(15:30の回のみ)


■会場■
下北沢アレイホール
世田谷区北沢2-24-8 下北沢アレイビル3F
http://homepage2.nifty.com/alleyhall/frame.html
*小田急線、井の頭線 下北沢駅北口より徒歩2分
*駐車場はありません


■出演■
荒川倫
今井健太郎
小笠原結
佐々木美恵
山口美咲
吉田楓
和田美津子

構成・振付:和田美津子
演出:和田美津子 小笠原結


■予約窓口/問合せ■
tokyo.nikki0829@gmail.com
*ご予約の際『お名前/希望時間/枚数』を明記ください。
こちらから追って確認のメールを返信致します。


■フライヤー■
f0091934_18264651.jpg


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

○有り難い体験
僕にとっての昨年は、ヘルニア発症〜リハビリ闘病〜再起〜のプロセス経験をした「有り難い」一年となりました。まぁ治ったからこそ「有り難い体験」と言えるんですが、実際のところ、ヘルニアはかなりの衝撃を僕の生活に与え、一時は相当凹まされた体験でもありました。何と言っても首ですから、生活上の実害が大きい。そのためリハビリは整形外科でみっちり半年間、真剣に取り組みました。様々なカラダに関するメソッドを複合アレンジし、リハビリメニューを自分で開発したりもしてました。

○「ボディコン」元年〜全部つながっている〜
ヘルニアを通じての「学び」はいろいろとありましたが、とにかく痛感したのはカラダとココロのつながり。半年間神経や筋肉の痛みとつきあいながら、それを克服するためにインナーマッスルを鍛えていました。カラダがやられるとココロもやられる。そうすると結局自分の外部的な事象〜仕事や人間関係もなかなか上手く行かなくなります。これは逆もしかり。ココロをしっかりと保つと、カラダもついて来て、自分の外側の状況も良くなって行きます。早い話、全部つながっているわけです。書いちゃうとあたり前のような単純な事ですが、この相関性には驚くほどの緊密なつながりがあるんだとまさに体感。この認識を得ただけでも克服の機会を与えられたことに本当に感謝してしまうくらいです。
 そんなわけで、全てがつながっているならば、とにかくカラダを基点に調整していこうと。カラダが上手くまわれば、外的状況も上手くまわって行くはずだと(特に脊髄〜骨盤が重要)。もともと年齢を重ねるにつれ、直感的にカラダに関心が向かい、アフリカンダンス/ヨガ/ジャイロキネシスなどを聞きかじっていた時期でしたが、そんな思いに対してはっきり自覚的に取り組み始め、その感覚を自分の中で統合しはじめたのが去年でした。まさに自分にとっての「ボディコン」元年。

○体で遊びましょう
そして去年8月頃。症状が大分改善されたとは言うものの、アフリカンダンスを再開するにはまだまだ不安が残るなと言う時期でした。あの激しい動きを半年休んでしまったわけですから、徐々に体を慣らして行く必要があります。とりあえず僕はダンス仲間のみっちゃん(今回公演の振り付け・演出:和田美津子)が主催する「体で遊びましょう」という名のワークショップに参加しました。「カラダで遊びましょう」は、タイトルどおり「ワークショップ」というよりむしろ「遊び」に近いフィーリングの会。しかし単なる遊びなのかというと、また少し違う。日常お世話になっているカラダ〜あまりにもあたり前に存在するカラダを、少し違う感性で意識してみる。遊び、動かし、観察し、実験し、楽しみ、味わう。そして他者のカラダ。触れ、動かし、確かめ、預け、遊び、感じる。意思疎通と相互作用=コミュニケーション。自他逆転。やることはシンプルだけど、様々な要素が含まれているし、メソッドとしていろんな展開や可能性があるのではないかと当時の僕は感じていました。ポイントは「遊び心」。遊び心って、心の本質に関わることだと思うし、それはつまりカラダにも関わるという事。もちろんヨガをはじめとして多くのボディワークにもそう言う側面があるけれど、このワークでは、より直接的に「遊び」の感性にアプローチしていくし、他者との共同作業を介するから、よりリアルにINNER/OUTER=世界の「両面」に心が開いて(つながって)いく。そんなところに「からだで遊びましょう」の独自性を感じました。ある時は小学生レベルの感性!?に立ち返り、その大切さも再認識。主催者の真意、コンセプトは一体どこにあるのか?いまだにナゾなんですが、まぁとにかく楽しくて、参加者全員に笑顔がたえない、気持ちいい会なのです。

○公演に出演!!
人間の感覚ってスゴい。カラダってスゴい。と思います。もともとメンタル(精神〜スピリチュアル)に関心が傾いていた僕に、カラダという器官の重要性も現実視させてくれたのがヘルニアであり、その感覚をいろいろな形で感じ/表現して行く行為に変換してくれたのが「体で遊びましょう」なる会でした。 先にも書いたように、個人的にはノンカテゴリーであること自体が面白いと感じている「体で遊びましょう」には、コンテンポラリーダンスの側面もあると言えばあるし?ある意味アレキサンダーテクニーク的?な側面も持ち合わせているかもしれない。回を重ねるにつれ、ある程度参加者も固定しはじめ、何となく一つの集団としてカラダに関するコンセンサス=共通感覚を持ち始めた頃「この会のコンテンツを表現形式に昇華してみたら、なんか面白い事ができるのではないか?」という主催者の発案に、何も考えず直感的に賛同してしまったのが、事の始まりです。そこからは稽古の日々。「体で遊びましょう」でカラダ壊したら意味ないじゃん!みたいな時期もありながらの仕事と稽古の時間調整。この歳になって、ほぼ人生初の舞台に立つ事になろうとは。。。。しかし、去年〜今年の流れから必然的に導かれた結果だったのかもしれません。結局、風呂=入浴も体とココロのために、なのですよね。

本公演の内容に興味を持っていただき、ひとりでも多くの方にご来場いただければと思っています。
「東京日記」公演。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
[PR]
by space88 | 2009-08-04 18:27

東京都内の銭湯や温泉を中心とした、建築士:今井健太郎の風呂日記。雑誌1010掲載エッセイのバックナンバーもこちらでご覧頂けます。


by space88
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31