竹の湯(新宿区)

★間口が広い!ゆとりの空間で日替わり薬湯を提供★(1010誌 80号掲載バックナンバー)

 松、竹、梅と言えば、銭湯屋号の定番である。都内約1000軒のうち、「竹の湯」という名称は全部で16件。同名屋号数の順位が全体中四位という人気名称だ。(本誌63号のデータによる)。ここ新宿は改代町にある『竹の湯』は「店がすくすくと伸びていくように」という願いのもとに命名され、昭和25年からこの地に店をかまえている。そして昭和50年に現在の鉄筋コンクリート造で、1階が銭湯+上階がマンションというビル形式に建替えられた。その後少しづつ中普請をしながら現在に至り、築31年となる。改築当時は、ビル形式の銭湯の先駆けという時代にあたり、鉄筋コンクリート造のわりには天井高が高く、間口も広い造りとなっている。細部の造りにおいても、浴槽の背後から直接壁が立ち上がらずに、「引き」のスペースが30〜40センチあるなど、ゆとりを感じさせる造りである。そして男女の浴室それぞれにはスチームサウナ(無料)と水風呂が完備。男性浴室には乾式サウナ(こちらは別途料金¥500-)も設置されていて、やや狭いスペースながら、本格的なフィンランドサウナが楽しめる。
 お湯のサービスの面では、日替わりの薬湯ローテーションがこちら竹の湯の特徴。メニューは7種類。「マリンハーブ」「ローズマリー&マジョラム」「酵素ぶろ」「レモン」「ローズ&サンダルウッド」「ラベンダー&カモミール」「森林浴」が毎日順番に提供される。営業日6日に対して薬湯の種類が7種という事で、同じ種類の薬湯が同曜日に連続する事なく「ずれて」いくしくみ。曜日を決めて利用するお客さんにも毎週違う薬湯を楽しんでもらえるように、という店主のちょっとした心遣いである。
 その店主、銭湯経営の世界に入ったのが、実は平成5年。奥様と二人三脚でフロントと裏方を切り盛りする。誠実で仕事熱心なその人柄で、新宿のこの地に引き継いだ「竹」をすくすく伸ばし続けていっていただきたい。

【DATA】たけのゆ
住所:新宿区改代町2
電話:03-3268-8544
営業時間:15:00~23:30
休業日:土曜日
交通:東京メトロ有楽町線[江戸川橋駅]より徒歩5分

写真(a)どーんとかまえたフロントがお客様を迎える。
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写真(b)狭いながら本格的サウナが楽しめる(男湯のみ)。
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写真(c)間口が広くゆとりある浴室。
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写真(d)日替わりの薬湯が浴槽を彩る。
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by space88 | 2006-06-09 11:34 | ★1010/ちょいとひとっ風呂

東京都内の銭湯や温泉を中心とした、建築士:今井健太郎の風呂日記。雑誌1010掲載エッセイのバックナンバーもこちらでご覧頂けます。


by space88
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