第二かねき湯(渋谷区)

★しっとり落着きある、都会の隠れ家的銭湯★(1010誌 83号掲載バックナンバー)

 様々なイベントや展示会などが開催される「オペラシティ」が建つ初台から徒歩で8分ほど。すぐそこは都心なのに、閑静な住宅地…そんな意外性のある場所に、第二かねき湯は立置している。建物外観は温泉マークや「ゆ」の文字も見当たらず、特別な看板も無い非常にすっきりした造り。煙突も地震時の倒壊を危惧して1/3程度にカット(燃料がガスになったため)されており、ここが銭湯だということに気づかない人は多いかもしれない。
 店内に入るとまず目に入るのは、左右対称に配置された藍色ののれんと、古木色(焦げ茶色)に塗装された腰壁のフロント。落着いた色合いで統一されている。ロビーはガラス張りで、外に見える植栽の緑が鮮やかだ。置いてあるソファーもレトロ調で和む感じ。ここでは毎週水曜日に入荷される、少年漫画誌(サンデー、ジャンプ、マガジン)と週刊女性の最新号を読むことができる。脱衣室に入ると、街灯式のスタンドライトが目をひく。店の全体感として、木の質感が生かさた「大正ロマン」的なインテリアコーディネイトといった印象を受ける。
 浴室は今年の春に二回目の中普請がされて真新しく、清掃も行き届いており、清潔感いっぱい。今回の中普請で、浴槽の大きさを少し大きくし、カランの間隔を広めにしたということで、すっきりとゆとりあるスペースとなった印象だ。カランの照明が間接照明的に設置されているなど、浴室も普通の銭湯とは多少雰囲気が違う。その他浴室には男女ともサウナが設置されている。
 客層は、ほとんどが近隣のお客さんだが、オペラシティに訪れた遠方のお客さんも時より立ち寄ることがあるという。そんなお客さんには無料の貸しタオルと、¥100-の手ぶらセットが喜ばれているとのこと。初めての来訪者には、この銭湯を発見するのは少し難しいかもしれないけど、オペラシティを訪れる機会がある人は、独特の雰囲気を持つ第二かねき湯の、都会の隠れ家的銭湯風情を楽しんでみてはいかが?

【DATA】だいにかねきゆ
住所:渋谷区本町1-31-2
電話:03-3377-2088
営業時間:16:00~25:00
休業日:月曜日
交通:京王線[初台駅]より徒歩8分

写真(a)のれんと木腰壁の素材感がマッチするフロント。
f0091934_11191478.jpg


写真(b)銭湯らしからぬ、あっさりした表情の外観。
f0091934_11193318.jpg


写真(c)街灯とベンチが大正ロマン感を演出?
f0091934_11194560.jpg


写真(d)今年、中普請をすませた真新しい浴室。
f0091934_111817.jpg

[PR]
by space88 | 2006-12-09 11:15 | ★1010/ちょいとひとっ風呂

東京都内の銭湯や温泉を中心とした、建築士:今井健太郎の風呂日記。雑誌1010掲載エッセイのバックナンバーもこちらでご覧頂けます。


by space88
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30